恐れる時の祈り
「自分は、殺されるかもしれない」
そこまでの恐怖を味わうことはないかもしれないが、
私達はいつも何かしらを恐れてしまう。
窮地に立たされることもある。
創世記に出てくるヤコブは、
兄のエサウから長子の特権を奪い、殺されそうになり、遠くへ逃げた。
その何十年も後に、久しぶりに兄のエサウに会いに行くときに
大きな恐れの中にあった。
「会ったら、兄に殺されるかもしれない。」
これから起こることに不安を覚えていた。
大きな恐れの中にあった。
その時にヤコブが神様に祈った言葉。
"そうしてヤコブは言った。
「私の父アブラハムの神、私の父イサクの神よ。
かつて私に『あなたの生まれ故郷に帰れ。
わたしはあなたをしあわせにする』と仰せられた主よ。
私はあなたがしもべに賜ったすべての恵みとまことを受けるに足りない者です。
私は自分の杖一本だけを持って、このヨルダンを渡りましたが、
今は、二つの宿営を持つようになったのです。
どうか私の兄、エサウの手から私を救い出してください。
彼が来て、私をはじめ母や子どもたちまでも打ちはしないかと、
私は彼を恐れているのです。
あなたはかつて
『わたしは必ずあなたをしあわせにし、あなたの子孫を多くて数えきれない海の砂のようにする』
と仰せられました。」"
創世記 32章9~12節
この祈りから私達もどう祈るべきか学ぶことができる。
1、神様の約束を思い出す。
そして、その変わらない約束を握りしめる。
2、自分は受けるに足らないものだと認める。
全ては神様の恵みによって与えられたものだから。
3、神様が自分によくして下さったことを思い出す。
神様からの恵みを数える。
4、自分恐れを包み隠さず、神様に伝える。
必ず神様は聞いてくださる。神様はすでにご存知だけど、喜んで私達の祈りを受け止めてくださる。
5、神様が必要なことを認める。
自分だけでは解決できない。神様ご自身が働いてくださるように。
他にも学べることがあると思うけど、
個人的には、
2と3が今の私の祈りには足りないかなと思う。
当たり前の毎日の中に、感謝すべきことは沢山あるのに、
まるで自分でそれを得たかのように思ってしまう。
でも、本当は、
全ての良いものは神様から与えられて、
私自身はそれらを受ける価値のあるものではない。
ただ、神様の恵みゆえに、与えられた。
日々の祈りを、
神様が豊かに導いてくださいますように。