暗闇を歩くとき
真夏の暑さがひいてきた夕方に
子供達と散歩にいく
日によって少し遠めの場所にいくことも
やっと涼しくなってきたなと思いつつ
子供達と歩いていると
すぐに日が沈み
夜の気配が私達を囲む
すると
息子は暗くて知らない場所が怖くて
私の手を強くひっぱり
元来た道をもどろうとする
いつの間にこんなに強くなったのだろう
と思わせるほどの力で
私の手を必死につかむ
私達おとなも暗闇が怖くなる
暗くて、
どこへ進めばいいのか分からない、
何が正解だか分からない、
そんな状況、環境が暗闇のように感じる
そんな問題の中にいつの間にか来てしまったときに
大きな不安を感じる
家族、友達、仕事の問題にぶちあたったとき
大切な人の死別、結婚の問題、経済的辛さ、人生の試練の時
暗闇の中にいるような気持ちになる
どこへ向かえばいいのか
出口が見えない
何を支えにしたらいいのだろうか
しかし
そのまっ暗闇のただ中で
私たちの手をとり
力強く握りしめ
導き助け出してくれる大きな優しい手がある
"主は、いと高き所から御手を伸べて私を捕らえ、私を大水から引き上げられた。"
詩篇 18篇16節
私達をとらえたその手には傷がある
十字架で打たれた釘のあとが。
私達を一番ひどい暗闇から救い出すために受けられた
傷をおった
その手で
暗闇から光へ
導き出してくださる
大水からひきあげてくださる